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70歳以上の高齢者における帯状疱疹ワクチン接種に関する医学的検討:有効性、安全性、および推奨事項

 

はじめに (Introduction)

帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛(PHN)について (About Shingles and Postherpetic Neuralgia (PHN))

帯状疱疹(Herpes Zoster, HZ)は、多くの人が子供の頃に罹患する水痘(水ぼうそう)の原因ウイルスである水痘帯状疱疹ウイルス(Varicella-Zoster Virus, VZV)によって引き起こされる疾患です 1。水痘が治癒した後も、VZVは体内の神経節と呼ばれる場所に潜伏し続けます 3。そして、何らかの原因で体の免疫力が低下した際に、この潜伏していたVZVが再活性化し、神経に沿って増殖することで帯状疱疹を発症します 5

典型的な症状としては、体の左右どちらか一方の神経支配領域に沿って、痛みを伴う赤い発疹や水疱(水ぶくれ)が帯状に出現します 2。この痛みは、発疹が現れる前から感じられることもあります。

帯状疱疹の合併症の中で、最も頻度が高く、患者さんの生活の質(Quality of Life, QOL)を長期にわたって低下させる可能性があるのが、帯状疱疹後神経痛(Postherpetic Neuralgia, PHN)です 2。これは、帯状疱疹の皮膚症状(発疹や水疱)が治った後も、その部位に持続的な痛みが残る状態を指します 3PHNの痛みはしばしば激しく、「焼けるような」「電気が走るような」と表現され、日常生活や睡眠に深刻な支障をきたすことがあります 5。治療が難しく、数ヶ月から時には数年にわたって痛みが続くこともあります 9

高齢者におけるリスクの高まり (Increased Risk in the Elderly)

帯状疱疹の発症リスクは、年齢とともに顕著に高まります 1。これは、加齢に伴って誰にでも起こる免疫機能の自然な低下、特にVZVに対する細胞性免疫の低下(免疫老化、immunosenescenceと呼ばれます)が主な原因と考えられています 2。免疫力が低下すると、潜伏しているVZVを抑え込む力が弱まり、ウイルスが再活性化しやすくなるのです 3

統計的にも、帯状疱疹の発症率は50歳頃から急激に上昇し始め、70歳代でピークを迎えるとの報告もあります 4。生涯で約3人に1人が帯状疱疹を経験すると推定されており 5、高齢になるほどそのリスクは高まります。さらに、高齢者では帯状疱疹が重症化しやすく、PHNへ移行するリスクも若い世代に比べて格段に高くなります 6

本レポートの目的 (Purpose of this Report)

このレポートは、70歳以上の日本の皆様が、帯状疱疹ワクチン接種について、ご自身の状況に合わせて適切な判断を下せるよう支援することを目的としています。そのために、信頼性の高い医学研究データベースであるPubMedに掲載されている査読付き文献、特に最近5年間の研究成果を中心に、以下の点について専門的な見地から最新の知見を整理し、分かりやすく解説します。

     70歳以上の方にとっての帯状疱疹およびPHNのリスク

     日本で利用可能な帯状疱疹ワクチンの種類とその特徴

     それぞれのワクチンの70歳以上の方に対する有効性(帯状疱疹予防、PHN予防)と効果の持続性

     ワクチンの安全性と主な副反応

     ワクチン未接種で帯状疱疹にかかった場合のPHN発症リスクと、ワクチン接種によるそのリスクの軽減効果

     これらの情報に基づいた、ワクチン接種の是非とワクチン選択に関する推奨事項

帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛(PHN):70歳以上のリスク (Shingles and PHN: Risk for those 70+)

発症の原因とリスク因子(加齢、免疫低下)(Cause and Risk Factors - Aging, Immune Decline)

前述の通り、帯状疱疹の直接的な原因は、体内に潜伏しているVZVの再活性化です。この再活性化を引き起こす最大の要因は、加齢に伴うVZV特異的な細胞性免疫の低下(免疫老化)です 1。この免疫力の低下は、年齢を重ねることで自然に進行するため、高齢者ほど帯状疱疹を発症しやすくなります 2

加齢以外にも、免疫機能を低下させる様々な要因が帯状疱疹のリスクを高めます。具体的には、悪性腫瘍(がん)、HIV感染症、自己免疫疾患(例:関節リウマチ)などの病気 2、あるいはそれらの治療に用いられる薬剤(抗がん剤、ステロイド、免疫抑制剤など)が挙げられます 9。臓器移植や造血幹細胞移植を受けた方も、免疫抑制状態となるため高リスク群となります 2。糖尿病もリスク因子としてしばしば指摘されますが、年齢や性別などの他の要因を考慮して解析すると、独立したリスク因子とは言えない可能性も示唆されています 1

この加齢による免疫低下(免疫老化)という生物学的な背景は、なぜ帯状疱疹が主に高齢者の疾患であるかを説明するものです。そして、この特定の、加齢により低下していく免疫力を補強・再活性化することが、ワクチン接種の基本的な考え方となります 3

70歳以上における帯状疱疹の発生率 (Incidence of Shingles in the 70+ Age Group)

帯状疱疹の発生率は、年齢とともに明確に上昇します。日本の厚生労働省の資料によると、70歳代で発症する方が最も多いとされています 4

世界的なデータを見ると、発生率は地域や調査方法によって多少の差はありますが、一般的に50歳以上の成人全体では年間1,000人あたり約5人から8人、75歳以上になると年間1,000人あたり約11人に増加するという報告があります 8。別の系統的レビューでは、60歳代で年間1,000人あたり68人、80歳代では812人に達すると推定されています 13。アジア太平洋地域を対象とした最近のレビューでも、高齢になるほど発生率が高まる傾向が再確認されています 12

日本国内のデータとしては、帯状疱疹ワクチン導入前の調査(2005年〜2015年)において、80歳から90歳代の高齢者では年間1,000人あたり12.8人という非常に高い発生率が報告された例があります 3。生涯における発症リスクは、全体として約30%、つまり約3人に1人がいずれかの時点で帯状疱疹を発症すると考えられています 3

帯状疱疹後神経痛(PHN)の詳細とその影響 (Details of PHN and its Impact)

PHNは、帯状疱疹の最も一般的かつ深刻な合併症であり、帯状疱疹の皮疹が治癒した後も、通常3ヶ月(90日)以上痛みが持続する状態と定義されます 2。この痛みは、しばしば「焼けるような」「刺すような」「電気が走るような」と表現される激しいものであり 5、衣服が触れるだけでも痛みを感じる(アロディニアと呼ばれる状態)こともあります。

PHNの影響は単なる痛みにとどまりません。持続する激しい痛みは、睡眠障害、食欲不振、抑うつ、不安などの精神的な問題を引き起こし、集中力や記憶力の低下を招くこともあります 3。これにより、日常の活動(着替え、入浴、家事など)が困難になり、仕事や趣味、社会的な交流からも遠ざかってしまうなど、患者さんのQOLを著しく低下させます 9PHNの治療は難しく、既存の鎮痛薬が十分に効かないケースも少なくありません 5

帯状疱疹の合併症はPHNだけではありません。VZVが顔面の三叉神経(特に眼神経)に影響を及ぼすと、角膜炎、ぶどう膜炎、緑内障などを引き起こし、視力低下や失明に至る可能性があるヘルペス後眼症(Herpes Zoster Ophthalmicus, HZO)を発症することがあります 2。その他、顔面神経麻痺(ラムゼイ・ハント症候群)、運動麻痺、髄膜炎、脳炎といった神経系の合併症や、稀に脳卒中や心筋梗塞のリスク増加との関連も報告されています 2

ワクチン未接種で帯状疱疹を発症した場合のPHN発症リスク(70歳以上)(Risk of Developing PHN After Shingles Without Vaccination - Age 70+)

帯状疱疹を発症した人のうち、どのくらいの割合がPHNに移行するのでしょうか。様々な研究報告がありますが、全体としては帯状疱疹患者の5%から30%程度がPHNを発症するとされています 2。しかし、このリスクは年齢によって大きく異なり、高齢者ほどPHNを発症する確率が著しく高くなります 5

特に70歳以上の方のリスクを知る上で参考になるのが、帯状疱疹生ワクチン(ZVL)の大規模臨床試験(Shingles Prevention Study, SPS)のデータです。この試験でワクチンを接種しなかった群(プラセボ群)において、帯状疱疹を発症した人全体のうちPHN(痛みがおおむね90日以上持続)を発症したのは12.5%でした。しかし、これを70歳以上の参加者に限定して見ると、PHNの発症率は18.5%に上昇していました 22。英国の大規模なプライマリケアデータベースを用いた研究でも、PHNのリスクは年齢とともに急激に上昇し、特に50歳から79歳の間でその上昇率が最も大きいことが示されています 10

これらの研究結果を総合すると、70歳以上の方がワクチン未接種の状態で帯状疱疹を発症した場合、およそ15%から20%、あるいはそれ以上の確率でPHNに移行する可能性があると考えられます。これはあくまで集団としての平均的なリスクであり、個人の免疫状態や帯状疱疹の重症度などによって変動します。

高齢者にとって、帯状疱疹そのものの痛みもさることながら、この長期にわたりQOLを著しく損なうPHNへの移行リスクが高いことが、ワクチン接種を検討する上で極めて重要な要素となります。PHNの予防は、高齢者における帯状疱疹ワクチン接種の主要な目的の一つと言えるでしょう。

帯状疱疹ワクチン:日本の選択肢 (Shingles Vaccines: Options in Japan)

利用可能なワクチンの種類:生ワクチンと組換えワクチン (Available Vaccine Types: Live and Recombinant)

現在、日本において帯状疱疹の予防を目的として接種可能なワクチンには、大きく分けて2つの種類があります 4

1.    生ワクチン (Live Attenuated Vaccine):

     製品名の例としては、乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」があります。

     これは、病原性を弱めた生きた水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)を含むワクチンです 1。接種することで、体内でウイルスがわずかに増殖し、VZVに対する免疫力を高めます。

     米国などで過去に広く使用されていたZostavax®(日本では未承認)もこのタイプのワクチンであり、「ビケン」はこれと同等の力価(ワクチンの有効成分量を示す指標)を持つとされ、帯状疱疹予防の効能が追加承認されています 9。一般的に「ZVL」(Zoster Vaccine Live)と略称されることがあります。

2.    組換えワクチン (Recombinant Vaccine):

     製品名はシングリックス® (Shingrix®) です。

     これは、遺伝子組換え技術を用いて作成された、VZVの表面にある特定のタンパク質の一部(糖タンパクE, gE)と、ワクチンの効果を高めるためのアジュバント(免疫増強剤)であるAS01Bを組み合わせたワクチンです 1。生きたウイルスを含まないため、「不活化ワクチン」の一種(サブユニットワクチン)に分類されます 14。一般的に「RZV」(Recombinant Zoster Vaccine)と略称されます。

接種方法と回数 (Administration Method and Doses)

ワクチンの種類によって、接種方法と必要な回数が異なります。

     生ワクチン(「ビケン」など):

     通常、皮下1接種します 4

     組換えワクチン(シングリックス®:

     通常、筋肉内2接種します 4

     1回目の接種から2ヶ月後2回目の接種を行うのが標準的です 4

     ただし、病気や治療などにより免疫機能が低下している、または低下する可能性があるなどの理由で、医師が早期の免疫獲得が必要と判断した場合には、接種間隔を最短1ヶ月まで短縮することが可能です 42回の接種を完了することで、十分な予防効果が期待できます。

提案テーブル1:ワクチンの概要比較 (Table 1: Vaccine Comparison Overview)

これら2種類のワクチンの主な違いを以下の表にまとめます。

特徴 (Feature)

生ワクチン (Live Vaccine - ZVL equivalent)

組換えワクチン (Recombinant Vaccine - RZV)

種類 (Type)

弱毒生ワクチン (Live Attenuated)

組換えサブユニットワクチン (Recombinant Subunit)

製品名例 (Example Name)

乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」

シングリックス® (Shingrix®)

接種回数 (Doses)

1 (1 Dose)

2 (2 Doses)

接種方法 (Route)

皮下接種 (Subcutaneous)

筋肉内接種 (Intramuscular)

免疫不全者への接種 (Immunocompromised)

原則禁忌 (Generally Contraindicated)

接種可能 (Can be administered)

主な利点 (Key Advantage)

1回接種で完了 (Single dose completion)

高い有効性・効果の持続性 (High efficacy/durability)

主な欠点 (Key Disadvantage)

有効性が低め・効果の持続期間が短い (Lower efficacy/durability), 免疫不全者禁忌

2回接種が必要・副反応の頻度が高い (2 doses required, higher reactogenicity)

ワクチンの有効性:70歳以上への効果 (Vaccine Efficacy: Effects for those 70+)

ワクチンを選択する上で最も重要な要素の一つが、その有効性、つまり帯状疱疹やPHNをどの程度予防できるか、そしてその効果がどれくらい持続するかです。特に70歳以上の方々にとって、加齢による免疫力の変化がワクチンの効果にどう影響するかは大きな関心事です。

生ワクチン(ZVL)の帯状疱疹予防効果(70歳以上、有効性の低下・持続性)(Live Vaccine (ZVL) Efficacy for Shingles Prevention - Age 70+, Declining Efficacy/Durability)

生ワクチン(ZVL)の有効性については、米国で行われた大規模臨床試験(SPS)が基本データとなります。この試験全体では、ZVLは帯状疱疹の発症リスクをプラセボ(偽薬)と比較して51.3%減少させました 8。しかし、この効果は年齢層によって異なり、高齢になるほど低下する傾向が見られました。具体的には、6069歳では64%の効果があったのに対し、7079歳では41%(別の解析では37.6% 8)、**80歳以上ではわずか18%**にまで低下すると報告されています 8

実際の医療現場での有効性(Vaccine Effectiveness, VE)を評価した研究(リアルワールド研究)のメタアナリシス(複数の研究結果を統合・解析する手法)では、**7079歳で46.6%80歳以上で43.9%**の有効性が示されたとの報告もあります 8。また、ニュージーランドでの全国規模の調査では、65歳以上の成人において入院を要するような重症の帯状疱疹に対するVE54.4%でした 3。全体的なリアルワールドでの有効性は、概ね46%程度と見積もられています 8

さらに重要な点として、ZVLの効果は時間とともに減衰(waning)していくことが複数の研究で示されています 2SPS試験の長期追跡調査(LTPS)では、接種後8年を超えると帯状疱疹発症に対する統計的に有意な予防効果は認められなくなりました 7。別の研究でも、接種後5年で有効性が40%程度まで低下する可能性が示唆されています 2

組換えワクチン(RZV)の帯状疱疹予防効果(70歳以上、高い有効性と持続性)(Recombinant Vaccine (RZV) Efficacy for Shingles Prevention - Age 70+, High Efficacy/Durability)

一方、組換えワクチン(RZV、シングリックス®)は、70歳以上の高齢者に対しても非常に高い予防効果を示すことが、複数の大規模臨床試験で証明されています。70歳以上の成人のみを対象としたZOE-70試験では、RZVはプラセボと比較して帯状疱疹の発症リスクを**89.8%減少させました 850歳以上を対象としたZOE-50試験と合わせた統合解析では、70歳以上の参加者における有効性は91.3%**と報告されています 1

特筆すべきは、この高い有効性が年齢層による影響をほとんど受けなかった点です。ZOE-70試験では、**7079歳で90.0%80歳以上でも89.1%**と、非常に高齢の参加者においても効果が維持されていました 8。これは、RZVに含まれるアジュバントが、加齢により低下した免疫応答を効果的に増強できることを示唆しています。

リアルワールドでの有効性(VE)に関する研究でも、RZVの高い効果が確認されています。メタアナリシスでは、RZVVEは約79%と報告されています 18。米国の高齢者(メディケア受給者)を対象とした大規模なコホート研究では、65歳以上全体で約70% 880歳以上でも68.5%から80.2%という高い有効性が示されています 8。これらの値は臨床試験での有効率(Efficacy)よりはやや低いものの、ZVLのリアルワールドでの有効性と比較すると明らかに高く、実臨床においても優れた予防効果を発揮していることがわかります 2

RZVの効果の持続性についても、長期追跡研究(ZOE-LTFU)から良好なデータが得られています。接種後の中央値で約10年間の追跡調査の中間解析では、帯状疱疹に対する累積有効性は89.0%と推定され、接種後8年時点でも84%以上 810年近く経過しても70%以上の有効性が維持される可能性が示唆されています 2

帯状疱疹予防におけるZVLRZVの直接比較 (Direct Comparison of ZVL vs RZV for Shingles Prevention)

ZVLRZVの効果を直接比較した大規模な臨床試験は実施されていません。しかし、ネットワークメタアナリシスという統計手法を用いて、それぞれのワクチンとプラセボを比較した複数の臨床試験データを間接的に比較することが可能です。これまでの複数のネットワークメタアナリシスの結果は一貫しており、RZVZVLと比較して、帯状疱疹の予防効果が統計的に有意に高いことを示しています 2。ある解析では、RZVの有効性はZVLと比較して84%高い(相対ワクチン有効性)と推定されています 14

この有効性の差は、特に高齢者において顕著です。ZVLの効果が加齢とともに大きく低下するのに対し、RZV80歳以上の最高齢層においても高い有効性を維持します。これは、RZVが加齢に伴う免疫機能の低下(免疫老化)を克服する能力を持っていることを強く示唆しており、70歳以上の方々にとってRZVがより信頼性の高い選択肢であることを意味します。

生ワクチン(ZVL)のPHN予防効果(70歳以上)(Live Vaccine (ZVL) Efficacy for PHN Prevention - Age 70+)

ZVLPHNの予防にも一定の効果を示します。SPS試験全体では、ZVLPHNの発生率をプラセボ群と比較して66.5%減少させました 1

ただし、これは「帯状疱疹の発症自体を減らすことによる間接的な効果」と「帯状疱疹を発症してしまった場合にPHNへの移行を防ぐ効果」の両方を含んだ数値です。後者の効果、つまりワクチンを接種したにもかかわらず帯状疱疹を発症してしまった人(ブレイクスルー感染)におけるPHN予防効果については、SPS試験の追加解析で、**70歳以上の参加者においてのみ統計的に有意なリスク減少(プラセボ群18.5%に対しZVL9.8%**が見られたと報告されています 22。これはPHNリスクを約47%減少させた計算になりますが、ZVL自体の帯状疱疹予防効果が70歳以上で低いことを考慮に入れる必要があります。

リアルワールドでのPHNに対するVEについては、研究によって結果にばらつきがあり、59% 2259.7% 1875.5%(入院を要するPHNに対して)381% 13 などと報告されています。効果の持続性に関しても、帯状疱疹予防効果と同様に時間とともに減衰すると考えられます 7

組換えワクチン(RZV)のPHN予防効果(70歳以上)(Recombinant Vaccine (RZV) Efficacy for PHN Prevention - Age 70+)

RZVは、PHNの予防においても極めて高い有効性を示します。ZOE-50試験とZOE-70試験のデータを統合した解析では、**70歳以上の参加者におけるPHNの予防効果は88.8%**でした 2

リアルワールドデータにおいても、PHNに対する有効性は帯状疱疹そのものに対する有効性と同程度に高いことが示唆されており、ある研究では76.0%と報告されています 8RZVが帯状疱疹の発症自体を非常に効果的に防ぐ(90%以上)ことが、結果としてPHNの発生を大幅に抑制する主な理由と考えられます。

ワクチン接種によるPHNリスクの軽減率(70歳以上、ZVLRZVの具体的な数値)(Percentage Reduction in PHN Risk with Vaccination - Age 70+, Specific figures for ZVL & RZV)

70歳以上の方がワクチン未接種で帯状疱疹にかかった場合、PHNを発症するリスクを仮に18.5%SPS試験のプラセボ群データ 22)として、各ワクチンを接種した場合のリスク軽減率を試算してみましょう。

     RZVを接種した場合:

     臨床試験でのPHN予防効果は約88.8% 24 です。

     これにより、PHNを発症するリスクは、18.5% × (1 - 0.888) ≒ 2.1% にまで低下すると期待できます。

     これは、ワクチン未接種の場合と比較して、PHNのリスクを約89%低減させる効果に相当します。

     ZVLを接種した場合:

     PHN予防効果は研究により幅がありますが、SPS試験全体の効果66.5% 8 を用いると、リスクは約 18.5% × (1 - 0.665) ≒ 6.2% に低下する計算になります。

     これは、PHNのリスクを約67%低減させる効果に相当します。

     ただし、前述の通り、70歳以上ではこの効果が低下する可能性、効果が時間とともに減衰すること、リアルワールドでの有効性のばらつき 3 やブレイクスルー感染後のデータ 22 を考慮すると、実際の軽減率はこれよりも低い可能性があります。

これらの試算から、RZVZVLと比較して、70歳以上の高齢者におけるPHNのリスクをより確実に、かつ大幅に(約89% vs 67%以下)低減させる効果が期待できると言えます。PHNによる長期的な苦痛を避けるという観点からも、RZVの優位性は明らかです。

提案テーブル270歳以上における有効性まとめ (Table 2: Efficacy Summary for 70+ Age Group)

70歳以上の方に対する帯状疱疹ワクチンの有効性に関する主なポイントを以下の表にまとめます。

 

有効性の指標 (Efficacy Metric)

生ワクチン (Live Vaccine - ZVL equivalent)

組換えワクチン (Recombinant Vaccine - RZV)

データ根拠例 (Example Data Source)

帯状疱疹 予防効果 (70歳以上) (HZ Prevention Efficacy, 70+)

40-55% (年齢と共に低下) (Approx. 40-55%, declines with age)

90% (80歳以上でも維持) (Approx. 90%, maintained even in 80+)

3

PHN 予防効果 (70歳以上) (PHN Prevention Efficacy, 70+)

60-75%? (※低下・減衰を考慮) (Approx. 60-75%? consider decline/waning)

89% (Approx. 89%)

3

効果の持続性 (Durability)

短い (数年で有意な減衰) (Short, significant waning after few years)

長い (10年近く効果維持の可能性) (Long, potential for ~10 years)

2

ワクチンの安全性と副反応 (Vaccine Safety and Side Effects)

ワクチン接種を検討する際には、有効性だけでなく安全性や副反応についても理解しておくことが重要です。

生ワクチン(ZVL)の主な副反応 (Common Side Effects of Live Vaccine - ZVL)

生ワクチン(ZVL、「ビケン」など)の接種後には、接種した場所の反応(注射部位反応)が比較的よく見られます。具体的には、赤み、腫れ、痛み、かゆみなどが報告されていますが、その多くは軽度で一過性のものです 8。発熱などの全身性の副反応は、組換えワクチンと比較して少ないとされています 14

組換えワクチン(RZV)の主な副反応(局所・全身反応)(Common Side Effects of Recombinant Vaccine - RZV - Local/Systemic)

組換えワクチン(RZV、シングリックス®)は、生ワクチンやプラセボと比較して、接種後の副反応、特に接種後23日に現れる局所反応と全身反応の頻度が高いことが知られています 2

     局所反応: 接種部位の痛みが最も多く、臨床試験では約80%の人に見られました。次いで、赤み(約40%)、腫れ(約30%)などが高頻度に報告されています 2

     全身反応: 筋肉痛(約40-50%)、疲労感・倦怠感(約40-50%)、頭痛(約30-40%)が比較的多く見られます。その他、悪寒(約20-30%)、発熱(37.5℃以上、約20%)、吐き気や腹痛などの胃腸症状(約10-20%)なども報告されています 2

これらの副反応の大部分は、程度としては軽度から中等度であり、通常は接種後23日で自然に軽快します 2。ただし、一部の接種者(臨床試験では約1017%)では、一時的に日常生活(仕事や家事など)に支障をきたすほどの強い反応(グレード3の反応と分類されます)が見られることも報告されています 8

RZVの副反応の頻度が高いことから、2回目の接種をためらう人が多いのではないかと懸念されるかもしれません。しかし、興味深いことに、臨床試験においては、このような副反応の多さが2回目の接種率の低下には繋がらなかったと報告されています 2。免疫機能が正常な人でも免疫不全の人でも、2回目の接種率は90%からほぼ100%と非常に高かったのです。これは、副反応は一過性であり、ワクチンによる利益(高い予防効果)を考慮すれば十分に許容範囲内であると多くの人が判断したこと、あるいは事前に副反応について十分な説明を受けていたことが影響していると考えられます。接種を検討する際には、このような副反応が起こりうることを理解し、接種後の数日間は無理のないスケジュールを組むなどの準備をしておくとよいでしょう。

まれな有害事象について (Regarding Rare Adverse Events)

頻度は非常に低いものの、注意すべき有害事象についても知っておく必要があります。

     ZVL(生ワクチン): 生きたウイルスを含むため、免疫機能が著しく低下している人に誤って接種した場合、稀にワクチン由来のウイルスが全身に広がる「播種性帯状疱疹」を引き起こすリスクが理論上あります 8。そのため、免疫不全者への接種は原則禁忌とされています。

     RZV(組換えワクチン): ワクチン接種後に手足の力が入らなくなるなどの症状が現れる神経系の病気である「ギラン・バレー症候群(Guillain-Barré Syndrome, GBS)」のリスクが、わずかに増加する可能性が市販後の安全性監視データから指摘されました 2。その後の詳細な調査では、ワクチン接種との明確な因果関係は確立されていませんが、リスクが完全に否定されたわけではなく、注意喚起情報として記載されています。ただし、そのリスクは非常に低いと考えられています。一方で、入院や死亡につながるような重篤な有害事象(Serious Adverse Events, SAEs)の発生頻度は、臨床試験においてプラセボ群と比較して差がないことが確認されています 2

接種禁忌(特に免疫不全者における生ワクチン)(Contraindications - Especially Live Vaccine in Immunocompromised)

ワクチンを接種してはいけない、あるいは接種に際して特に注意が必要な場合があります。

     生ワクチン(ZVL、「ビケン」など):

     禁忌(接種してはいけない人):

     明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方、および免疫抑制をきたす治療(化学療法、高用量のステロイド、免疫抑制剤など)を受けている方 2。これは、弱毒化されているとはいえ生きたウイルスが、免疫力の低下した体内では予期せぬ増殖や病気を引き起こす可能性があるためです。

     本ワクチンの成分に対して重度の過敏症(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある方。

     妊娠していることが明らかな方。

     その他、医師が不適当な状態と判断した方。

     組換えワクチン(RZV、シングリックス®:

     禁忌(接種してはいけない人):

     本ワクチンの成分に対して重度の過敏症(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある方 2

     接種可能: RZVは生きたウイルスを含まない不活化ワクチンであるため、免疫機能が低下している方(がん治療中の方、臓器移植後の方、免疫抑制剤を使用中の方、HIV感染者など)にも接種が可能です 14。実際に、これらの免疫不全者を対象とした臨床試験でも、有効性と安全性が確認されています 2

     接種要注意者: 急性疾患にかかっている方、発熱している方などは、接種を延期するか慎重に判断する必要があります。

いずれのワクチンを接種する場合でも、ご自身の健康状態や既往歴、アレルギー歴などを正確に医師に伝え、接種の可否について相談することが重要です。

推奨と結論 (Recommendations and Conclusion)

エビデンスの統合:有効性、安全性、持続性 (Synthesis of Evidence: Efficacy, Safety, Durability)

これまでに検討してきた医学的エビデンスを総合すると、以下の点が明らかになります。

1.    有効性: 70歳以上の高齢者において、帯状疱疹およびその最も重篤な合併症であるPHNを予防するためには、ワクチン接種が非常に有効な手段です。利用可能な2種類のワクチンのうち、組換えワクチン(RZV、シングリックス®)は、生ワクチン(ZVL相当)と比較して、帯状疱疹およびPHNの両方に対して、統計的に有意に高い予防効果を示します 2

2.    持続性: RZVの予防効果は、ZVLと比較して長期間持続することが示唆されています 2ZVLの効果は数年で減衰が見られるのに対し、RZVは接種後10年近くにわたって高い有効性が維持される可能性があります。

3.    安全性: RZVZVLと比較して、接種後の局所反応(痛み、腫れなど)や全身反応(倦怠感、筋肉痛、発熱など)の頻度が高いですが、これらの反応はほとんどの場合、一過性で軽度から中等度であり、忍容可能です 2。重篤な有害事象のリスクは、RZVとプラセボで差がないことが示されています 14

4.    適用対象: ZVLは生ワクチンのため、免疫機能が低下している方には接種できません 2。一方、RZVは不活化ワクチンのため、免疫機能が低下している方にも接種可能であり、実際に有効性も確認されています 14

あなたの疑問への回答:接種すべきか?どちらのワクチンが望ましいか?(Answering Your Questions: Vaccinate? Which Vaccine?)

ユーザーの方の当初の疑問にお答えします。

     「帯状疱疹ワクチンを使うべきか?」

     結論:はい、強く推奨します。

     理由:70歳以上の方は、帯状疱疹を発症するリスクが高く、特に長期にわたりQOLを著しく低下させるPHNに移行するリスクが非常に高い年齢層です 4。ワクチン接種は、これらのリスクを効果的に、かつ安全に低減するための最も確実な予防策です 3

     「使うとしたらどれを使うべきか?」

     結論:可能であれば、組換えワクチン(RZV、シングリックス®)を選択することを強く推奨します。

     理由:70歳以上の高齢者に対して、生ワクチン(ZVL相当)と比較して、帯状疱疹およびPHNの両方に対する予防効果が格段に高く(約90% vs 40-70%程度)、その効果が長期間持続することが、質の高い臨床試験やリアルワールドデータによって一貫して示されているためです 2

RZVの優位性と注意点 (RZV's Advantages and Considerations)

RZV(シングリックス®)を選択する際の主な利点と留意点は以下の通りです。

     優位性:

     高い有効性: 70歳代、80歳代といった高齢者においても、帯状疱疹およびPHNに対する約90%という非常に高い予防効果が期待できます 24

     長期の持続性: 効果が長期間(10年近く)維持される可能性が高いです 2

     免疫不全者への適用: 免疫機能が低下している方にも接種が可能です 14

     QOL維持への貢献: 帯状疱疹やPHNによる痛みや日常生活への支障を大幅に軽減することで、健康的な加齢(Healthy Ageing)をサポートします 5

     注意点:

     接種回数: 2回の接種が必要です 4

     副反応: 接種後の数日間、接種部位の痛みや腫れ、倦怠感、筋肉痛、発熱などの副反応が比較的高い頻度で起こる可能性があります 2

     費用: 生ワクチンと比較して、費用が高額になる場合があります 15(ただし、後述の定期接種化により自己負担が変わる可能性があります)。

医師との相談の重要性 (Importance of Consulting a Doctor)

このレポートは、最新の医学的知見に基づいて一般的な情報を提供するものですが、最終的なワクチン接種の決定、特にどちらのワクチンを選択するかについては、個々の状況を考慮する必要があります。

ご自身の健康状態(基礎疾患の有無、重症度など)、過去の病歴(特に帯状疱疹の既往やアレルギー歴)、現在受けている治療(特に免疫系に影響する薬剤の使用状況)、生活状況などを踏まえ、必ずかかりつけの医師または予防接種に詳しい医師と十分に相談してください。医師は、あなたの個別のリスクとベネフィットを評価し、最適なワクチン選択と接種スケジュールについて専門的なアドバイスを提供します。

日本の定期接種化について(2025年度〜)(Regarding Japan's Regular Vaccination Program - From FY2025)

最後に、日本の予防接種制度に関する情報です。20244月現在、帯状疱疹ワクチンは任意接種(全額自己負担または一部自治体による助成)ですが、2025年度からは、65歳の方などを対象として、予防接種法に基づく定期接種のB類疾病に追加される予定です 4

定期接種の対象となると、接種費用の一部または全額が公費で負担される可能性があります。また、2025年度から5年間の経過措置として、その年度内に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100となる方も対象に含まれる可能性があります 4

定期接種でどちらのワクチン(生ワクチン、組換えワクチン、あるいは両方)が使用可能になるか、自己負担額がどの程度になるかなどの詳細は、今後、国やお住まいの自治体から発表される情報を確認する必要があります。対象となる可能性がある方は、これらの情報に注意し、定期接種の機会を利用して接種を検討することをお勧めします。

このレポートが、あなたの帯状疱疹ワクチンに関する意思決定の一助となれば幸いです。

引用文献

1.    Efficacy and effectiveness of Herpes zoster vaccination in adults with diabetes mellitus: a systematic review and meta-analysis of clinical trials and observational studies, 5 6, 2025にアクセス、 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10442285/

2.    Efficacy and safety of the recombinant zoster vaccine: A systematic ..., 5 6, 2025にアクセス、 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10589374/

3.    Herpes zoster vaccine effectiveness against herpes zoster and postherpetic neuralgia in New Zealand: a retrospective cohort study - PubMed Central, 5 6, 2025にアクセス、 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9985042/

4.    帯状疱疹ワクチン|厚生労働省, 5 6, 2025にアクセス、 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/vaccine/shingles/index.html

5.    Healthy ageing: Herpes zoster infection and the role of zoster vaccination - PMC, 5 6, 2025にアクセス、 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10684688/

6.    Status of Herpes Zoster and Herpes Zoster Vaccines in 2023: A position paper - PMC, 5 6, 2025にアクセス、 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10238794/

7.    Long-term Persistence of Zoster Vaccine Efficacy - PMC - PubMed Central, 5 6, 2025にアクセス、 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4357816/

8.    Prevention of Herpes Zoster: A Focus on the Effectiveness and ..., 5 6, 2025にアクセス、 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9782228/

9.    HIV感染者のためのワクチンガイドライン - 日本エイズ学会, 5 6, 2025にアクセス、 https://jaids.jp/pdf/vaccine_guidelines.pdf

10.  Quantification of risk factors for postherpetic neuralgia in herpes zoster patients | Neurology, 5 6, 2025にアクセス、 https://www.neurology.org/doi/10.1212/WNL.0000000000002808

11.  高齢者における帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛の予防ワクチン | 日本語アブストラクト, 5 6, 2025にアクセス、 https://www.nejm.jp/abstract/vol352.p2271

12.  A systematic literature review of the epidemiology and burden of herpes zoster in selected locales in Asia Pacific - PubMed Central, 5 6, 2025にアクセス、 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11110703/

13.  Effectiveness of herpes zoster vaccination in an older United Kingdom population - PMC, 5 6, 2025にアクセス、 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5899761/

14.  Efficacy, effectiveness, and safety of herpes zoster vaccine in the ..., 5 6, 2025にアクセス、 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9561817/

15.  透析施設における標準的な透析操作と感染予防に 関するガイドライン (六訂版), 5 6, 2025にアクセス、 https://www.touseki-ikai.or.jp/htm/05_publish/doc_m_and_g/20231231_infection_control_guideline.pdf

16.  成人の予防接種 | 症状、診断・治療方針まで - 今日の臨床サポート, 5 6, 2025にアクセス、 https://clinicalsup.jp/jpoc/contentpage.aspx?diseaseid=2254

17.  Herpes Zoster Risk in Immunocompromised Adults in the United States: A Systematic Review | Clinical Infectious Diseases | Oxford Academic, 5 6, 2025にアクセス、 https://academic.oup.com/cid/article/71/7/e125/5611148

18.  Post-licensure zoster vaccine effectiveness against herpes zoster and postherpetic neuralgia in older adults: a systematic review and meta-analysis - PubMed, 5 6, 2025にアクセス、 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36098300/

19.  Systematic review of incidence and complications of herpes zoster: towards a global perspective - PMC, 5 6, 2025にアクセス、 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4067812/

20.  Systematic review of incidence and complications of herpes zoster: towards a global perspective | BMJ Open, 5 6, 2025にアクセス、 https://bmjopen.bmj.com/content/4/6/e004833

21.  慢性疼痛診療 ガイドライン - 日本頭痛学会, 5 6, 2025にアクセス、 https://www.jhsnet.net/pdf/totsu_guideline_jp.pdf

22.  Zoster Vaccine and the Risk of Postherpetic Neuralgia in Patients Who Developed Herpes Zoster Despite Having Received the Zoster Vaccine - PMC, 5 6, 2025にアクセス、 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4902260/

23.  日本環境感染学会 地域セミナー, 5 6, 2025にアクセス、 http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/chiikiseminar_hokkaido.pdf

24.  70 歳以上の成人に対する帯状疱疹サブユニットワクチンの有効性 ..., 5 6, 2025にアクセス、 https://www.nejm.jp/abstract/vol375.p1019

25.  Efficacy, effectiveness, and safety of herpes zoster vaccines in adults aged 50 and older: systematic review and network meta-analysis | The BMJ, 5 6, 2025にアクセス、 https://www.bmj.com/content/363/bmj.k4029

 

 

 

2025/5/6 google geminiにてdeep research